GUIDE

Webデータベース・グループウェアの移行先の選び方と進め方

使っているWebデータベースやグループウェアのサポート・販売が終わり、移行先・乗り換え先を探している方に向けたページです。移行先を選ぶときに見る点、データの移し方、棚卸しから切り替えまでの進め方を、公開している移行の事例とあわせて紹介します。それぞれの点で、プリザンターの場合も載せています。

IN THIS PAGE

このページで分かること

読みたいところからお読みください。

HOW TO CHOOSE

移行先を選ぶときに見る点

サポートや販売が終わる製品からの乗り換えでは、機能の比べ方に加えて、期限までに移せるか、いまのデータをどこまで元のまま移せるかが大切です。次の6つの点を候補ごとに確かめておくと、移したあとで困ることを減らせます。細かな仕様は製品によって違うので、資料や問い合わせで確かめてください。

01

期限までに作り直せるか

いまの製品の上で、部署ごとに作った業務アプリが何十と残っていることがあります。移行先で誰がどうやって作り直すかで、期限に間に合うかが変わります。

確かめること

  • いまのアプリを自動で変換できるか、作り直すか
  • 画面の設定だけで作れるか
  • 近い形から始められるテンプレートがあるか
  • 情報システム部門だけでなく、部署の担当者も作れるか

プリザンターの場合

いまのアプリの画面や仕組みを自動で変換する機能はありません。項目と使い方を見て、テーブルとして作り直します。テーブルは画面の設定だけで作れ、標準で用意された200を超えるテンプレートから近いものを選んで始められます。株式会社TBKでは、部署のメンバーが自分たちの業務アプリを移す進め方で、約90の業務アプリをおよそ半年で移しました。

出典:グループウェア・Webデータベースの移行:各部署が、自分たちで作り直す、導入事例:株式会社TBK

02

データを元の情報ごと移せるか

長く使ってきたデータには、誰がいつ登録したか、添付した図面や資料、見られる人の決まりが付いています。どこまで元のまま移せるかを確かめます。

確かめること

  • CSVなどで書き出したデータを取り込めるか
  • 作成者・作成日時を、元の値のまま残せるか
  • 添付ファイルを移す方法があるか
  • 文書ごとのアクセス権限を移せるか
  • 切り替えまでに増えたデータを、あとから取り込めるか

プリザンターの場合

CSVのデータを、テーブルの一覧画面の「インポート」から取り込めます。移行モードで取り込むと、作成者・作成日時・更新者・更新日時をCSVの値のまま残せます(更新の履歴そのものは取り込めません)。添付ファイルは、レコード作成APIでファイルの中身ごと登録できます。文書ごとに見られる人は、レコードのアクセス制御で分けます。インポートのキーを決めておけば、二度目以降の取り込みで同じキーのレコードを更新できます。詳しくは、下の「データの移し方」にあります。

出典:マニュアル:レコードのインポート、マニュアル:移行モードでのレコードのインポート、グループウェア・Webデータベースの移行:いまのデータを、元の情報ごと移す

03

費用の決まり方

全社員が使ってきた仕組みの移行先では、利用者1人ごとの料金か、人数の上限ごとの定額かで、費用が大きく変わります。ユニ・チャーム株式会社では、移行先の候補が1ユーザーごとの料金で、全社員が使うと費用が大きくなることが課題でした。

確かめること

  • 1人あたりの料金か、人数の上限ごとの定額か
  • 使う人が増えたときに、費用がどう変わるか
  • サーバー・構築・移行の作業の費用が別にかかるか

プリザンターの場合

Community Editionは、利用者の人数や期間の制限なく無料で使え、商用利用もできます。開発元の技術サポートとEnterprise Editionが使える年間サポートサービスは、利用者1人ごとの料金ではありません。ユーザー数の上限とシステム数で決まる6つのプランの年額で、年額420,000円(〜200名)からです。上限の中であれば、人数が増えても年額は変わりません。サーバーの費用と、構築や移行を任せる場合の費用は別にかかります。

出典:年間サポートサービスの価格表、基本情報:費用の決まり方、導入事例:ユニ・チャーム株式会社

04

置き場所

いまの製品を社内のサーバーや自社で管理するクラウドで動かしている場合は、移行先も同じように置けるかを確かめます。社外のクラウドにデータを置けない組織では、最初に確かめる点です。

確かめること

  • 提供元のクラウドで使うだけか、自社のサーバーにも置けるか
  • いまと同じ環境(社内のネットワーク・自社で契約したクラウド)に置けるか
  • インターネットにつながない環境にインストールできるか

プリザンターの場合

自社のサーバー(オンプレミス)にも、自社で契約したクラウドにも構築でき、インターネットにつながない環境にもインストールできます。サーバーを持たずに使う場合は、クラウドサービスのPleasanter.netがあります。ユニ・チャーム株式会社では、それまでのWebデータベースと同じクラウドの環境に、認定パートナーがプリザンターを構築しました。

出典:基本情報:動作環境、オンプレミス・セルフホスト、導入事例:ユニ・チャーム株式会社

05

項目の数と権限

いまのアプリの項目がそのまま収まるか、文書ごと・部署ごとの見られる人の決まりを移行先で表せるかを確かめます。

確かめること

  • 1つの表(テーブル)に持てる項目の数
  • 文書ごと・項目ごとに、見られる人を分けられるか
  • 組織・グループの持ち方が、いまの使い方に合うか
  • 同じくらいの規模で使われている事例

プリザンターの場合

1つのテーブルでは、基本項目(タイトル・内容・状況など)に加えて、分類・数値・日付・説明・チェック・添付ファイルの項目を、Community Editionで合計156項目、Enterprise Editionで最大900項目まで使えます。見られる人は、レコード・項目の単位のアクセス制御で分けられます。1人の利用者は、基本的に1つの組織に所属します。複数の部署にまたがる権限は、グループで表します。公開している事例には、グループ内の約4000人が使っている例(トクヤマグループ)があります。

出典:基本情報:1つのテーブルの項目の数、グループウェア・Webデータベースの移行:向かないケース、導入事例:トクヤマグループ

06

相談先

移行は、作り直しとデータの移し替えが期限の中に重なります。分からないことを誰に聞けるか、移行の作業を任せられる会社があるかを確かめます。

確かめること

  • 開発元に質問できるか、その費用
  • データの移行の計画や作業を頼めるか
  • 構築から移行までを任せられる会社があるか

プリザンターの場合

有償の年間サポートサービスでは、日々の操作や設定のQ&A、トラブル時のサポート、サンプルスクリプトの提供を受けられます。ほかのデータベースからのデータ移行の計画と実行は、開発元の技術支援サービス(有償)で承ります。150社を超える認定パートナーが全国で導入支援を手がけており、移行のための専用のツールを自社で開発しているパートナーもあります。

出典:年間サポートサービス、技術支援サービス、認定パートナーによる導入支援

置き場所・ライセンス・セキュリティなど、移行に限らない比べ方はノーコード・ローコードツールの選び方にあります。

DATA

データの移し方

いまのシステムから書き出せるデータを、プリザンターのテーブルに取り込みます。いまのシステムにあるものごとの移し方は、次のとおりです。各行からユーザマニュアルの該当ページに移れます。

いまのシステムにあるもの 移し方 ユーザマニュアル
データベース(アプリ)の項目と画面 同じ項目のテーブルを作り直します。自動で変換する機能はありません。フジクリーン工業株式会社では、前のWebデータベースと同じ項目のテーブルをプリザンターに作りました テーブル(テンプレートから作る)
登録されているデータ CSVで書き出し、テーブルの一覧画面の「インポート」から取り込みます。CSVの1行目の見出しを、エディタで設定した項目名とそろえます。文字コードはShift-JISかUTF-8を選び、日付は年を4桁(yyyy-mm-dd)にします。クラウド版のPleasanter.netでは、1回の取り込みは10,000行までです レコードのインポート
うまくいかない場合の確認事項
作成者・作成日時・更新者・更新日時 移行モードで取り込むと、CSVの値のまま残せます。テーブルの管理の「インポート」で「移行モードを許可」を有効にしておきます。値が入るのは新しく追加したレコードだけで、キーで更新したレコードには入りません。更新の履歴そのものは取り込めません 移行モードでのレコードのインポート
切り替えまでに増えたデータ インポートのキー(文書番号など)を決めておくと、キーが一致する行は更新、一致しない行は追加になります。並行して使う期間に、差分を何度か取り込めます。キーの項目には、重複禁止をあわせて設定することが推奨されています インポート時のキー項目指定
添付ファイル(図面・資料・写真) レコード作成APIで、ファイルの中身ごと添付ファイル項目に登録できます。件数が多い場合は、スクリプトで自動化します。ユニ・チャーム株式会社では、スクリプトで添付ファイルの移行を自動化しました。フジクリーン工業株式会社では、現場の写真や図面など数百のファイルを、一つひとつ手作業で移しました レコード作成API
文書ごとのアクセス権限 レコードのアクセス制御に置き換えます。大量の文書の権限を一つずつ付け直すのが難しい場合は、移行のプログラムで権限ごと移します。トクヤマグループでは、権限の情報も一緒にデータ移行できる仕組みを開発元と作りました レコードのアクセス制御

APIで移行を自動化するときのコードの例(添付ファイルごとの登録、並行して使う間の差分の取り込み)は、技術者向け:APIで移行を自動化するにあります。

MIGRATION STEPS

棚卸しから切り替えまでの進め方

公開している事例と目的別のページに書いてある進め方を、順に並べます。まず小さく試し、しばらく並べて使ってから切り替えると安全です。

  1. 棚卸しする

    いまの製品の上にある業務アプリの一覧を作り、作った部署・使っている人・最後に更新された時期を書き出します

  2. 移す・やめるを決める

    使われていないアプリは移さずに終わらせ、似たアプリは一つにまとめます。株式会社TBKでは、15以上の部署が作った約150の業務アプリを精査し、使われていないものを除いた約90を移しました

  3. 小さく試す

    60日間無料のデモ環境で、いまの業務アプリと同じものを作れるか確かめます。元のデータを残したうえで、一部のデータで試しに移します

  4. テーブルを作る

    項目・一覧の表示・アクセス権限を、いまのアプリに合わせて作ります。部署の担当者が自分たちで作る形にすると、情報システム部門に作業が集中しません

  5. データを移す

    いまのデータをCSVで書き出し、移行モードで作成者・作成日時ごと取り込みます。添付ファイルはAPIで移せます

  6. 並べて使い、差分を取り込む

    切り替えまでは、元のシステムと並べて使います。その間に増えたデータは、インポートのキーで差分として取り込みます

  7. 切り替える

    利用者に案内して切り替え、元のシステムは読み取り専用の期間を置いてから止めます。フジクリーン工業株式会社では、前のシステムのどのデータがプリザンターのどこにあるかの対比表をトップページに載せ、移行後に「このデータはどこにあるのか」という問い合わせはありませんでした

期限が近く、移すアプリが多い場合の進め方の図と、段階ごとのやることの表は、グループウェア・Webデータベースの移行:移行の進め方にあります。

CASES

Webデータベース・グループウェアからの移行の事例

サポートや販売の終了、製品の事業売却をきっかけに、プリザンターへ移った公開事例です。移行元の製品名は載せていません。

ユニ・チャーム株式会社(製造業):別のWebデータベースから
国内外の社員がナレッジを共有するため15年以上使ってきたWebデータベースのサポート終了を受けて移行。全社員が使うため、1ユーザーごとの料金がかからない点を重視しました。それまでのWebデータベースの保守を担当していたSI会社(認定パートナー)が、データの抜き出しから構築・取り込みまでをまとめて担い、添付ファイルの移行もスクリプトで自動化。本番では、リンク先を前のシステムからプリザンターに変えて使い始め、問い合わせや社内の混乱はありませんでした。
フジクリーン工業株式会社(製造業:浄化槽・従業員500人):別のWebデータベースから
浄化槽の図面や設計書を保管・検索・共有していたWebデータベースの販売とサポートの終了が発表され、期日までにすべてのデータを移すことに。トレーニングで操作を学び、年間サポートサービスで開発元に質問しながら、同じ項目のテーブルを作ってCSVで取り込む形で、自社で移行しました。前のシステムとの対比表をトップページに置き、利用者が迷わずに使い始めています。
株式会社TBK(製造業:トラック・バス用部品・従業員732人(単独)):グループウェアから
サポート終了が迫ったグループウェアから、移行の期限まで半年程度という中で、15以上の部署が作った約150の業務アプリを精査し、約90をおよそ半年でプリザンターに移行。情報システム部門がすべてを作るのではなく、部署のメンバーが自分たちの業務アプリを移す進め方を選びました。
トクヤマグループ(製造業):グループウェアから
本社とグループ会社で使ってきたグループウェアのパッケージが事業売却されたのを機に、一つの製品ではなく、複数の専用のサービスを組み合わせる形でリプレイス。情報の管理・共有を担うシステムにプリザンターを選びました。旧システムの文書データのアクセス権限も、開発元と作った仕組みで一緒に移しています。いまはグループ内の約4000人が使っています。

WHO TO ASK

移行の相談先

自社で進めるか、開発元や認定パートナーに頼むかは、組み合わせて選べます。フジクリーン工業株式会社は年間サポートサービスを使いながら自社で、ユニ・チャーム株式会社は認定パートナーに任せて移行しました。

パートナーに頼めることと進め方は認定パートナーによる導入支援に、社内で作れる人を育てる方法は公式トレーニングにあります。

LIMITATIONS

プリザンターが移行先に向かないケース

次のような場合は、ほかの製品や、ほかのサービスとの組み合わせを検討してください。

  1. メール・スケジュール・掲示板などを含むグループウェアの機能一式を、一つの製品で置き換えたい:プリザンターは、台帳・文書・申請などの業務アプリ(業務データベース)の移行先です。メールやスケジュールは別のサービスを組み合わせます
  2. いまのアプリを自動で変換したい:自動で変換する機能はありません。テーブルとして作り直します
  3. 1人の利用者を複数の組織に所属させたい:プリザンターでは、基本的に1人は1つの組織に所属します。複数の部署にまたがる権限は、グループで表します
  4. 文書の更新の履歴まで移したい:移行モードで取り込めるのは作成者・作成日時・更新者・更新日時までで、更新の履歴そのものは取り込めません

出典:グループウェア・Webデータベースの移行:プリザンターが向かないケース

移行先を探すときのよくある質問

サポートが終わるWebデータベースやグループウェアの移行先に、プリザンターを使えますか?

台帳・文書・申請などの業務アプリ(業務データベース)の移行先として使えます。いまのアプリの項目と使い方を見てテーブルとして作り直し、データはCSVで、作成者・作成日時ごと取り込めます。公開している事例には、サポート終了が迫ったグループウェアから約90の業務アプリをおよそ半年で移した例(株式会社TBK)や、15年以上使ってきたWebデータベースから移した例(ユニ・チャーム株式会社)があります。メールやスケジュールは、別のサービスを組み合わせます。
グループウェア・Webデータベースの移行

いまのアプリを自動で変換できますか?

自動で変換する機能はありません。移行元の製品ごとの専用の移行機能もありません。いまのアプリの項目と使い方を見て、テーブルとして作り直します。画面の設定だけで作れ、200を超えるテンプレートから近いものを選んで始められるので、部署の担当者が自分たちで作り直すこともできます。

作成者や作成日時は引き継げますか?

はい。CSVを移行モードでインポートすると、作成者・作成日時・更新者・更新日時を、CSVの値のまま取り込めます。テーブルの管理で「移行モードを許可」を有効にしておきます。値が入るのは新しく追加したレコードだけです。更新の履歴そのものは取り込めません。
マニュアル:移行モードでのレコードのインポート

添付ファイルも移せますか?

レコード作成APIで、ファイルの中身ごと添付ファイル項目に登録できます。件数が多い場合は、スクリプトで移行を自動化します。ユニ・チャーム株式会社では、スクリプトで添付ファイルの移行を自動化しました。
マニュアル:レコード作成API

移行にはどのくらいかかりますか?

移すアプリの数と、作り直す体制によります。株式会社TBKでは、約150の業務アプリを精査して約90に絞り、部署のメンバーが自分たちで移す形で、およそ半年で移行しました。まず棚卸しで、移すものを絞り込むことをおすすめします。

費用はかかりますか?

オープンソースのCommunity Editionは、利用者の人数や期間の制限なく無料で使え、商用利用もできます。サーバーの費用は別にかかります。開発元に質問できる年間サポートサービスは有償で、利用者1人ごとの料金ではなく、ユーザー数の上限とシステム数で決まる年額です。データの移行を開発元や認定パートナーに頼む場合は、その費用が別にかかります。
年間サポートサービスの価格表

移行の作業を任せられる会社はありますか?

150社を超える認定パートナーが全国で導入支援を手がけており、パートナー検索では「既存システムからの移行(リプレイス)」を登録している会社を探せます。ユニ・チャーム株式会社では、それまでのWebデータベースの保守を担当していたSI会社(認定パートナー)が、データの抜き出しから構築・取り込みまでを担いました。開発元の技術支援サービス(有償)でも、ほかのデータベースからのデータ移行の計画と実行を承ります。
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